【常温の水がポイント】水出しアイスコーヒーの美味しい作り方
暑くなってくると、だんだんと冷たいアイスコーヒーが恋しい季節になってきますね。
普段ホットコーヒーとして飲んでいるコーヒー豆も、実はアイスコーヒーとして飲めるんです!
その方法は最近よく耳にする「水出しコーヒー」です。今回は水出しコーヒーの美味しい作り方をご紹介します。
<目次>
1.水出しコーヒーとは?
夏のアイスコーヒーとしてすっかりお馴染みになった水出しコーヒー。
苦味がなく、スッキリしていることから、今までアイスコーヒーが苦手だった人でも美味しく飲めるということから人気に火がついてきたようです。
そもそも水出しコーヒーってなに?とお思いの方もいらっしゃると思います。
一言で言うと、「水で抽出したコーヒー」です。
みなさんが夏に馴染深い麦茶は、お茶パックを水に入れておくだけで美味しいお茶に仕上がります。水出しコーヒーも同じです。コーヒーの粉が入った麦茶のようなパックを水につけて置くだけで冷たいアイスコーヒーが出来上がります。
パックだけでなく、点滴のように水をポタッポタッ、とゆっくり落として作る方法もあります。後ほど詳しく説明していきます。
2.ハンドドリップして冷ましたアイスコーヒーと、水出しコーヒーの違い
いつもハンドドリップで淹れたホットコーヒーを冷ましてもアイスコーヒーになるの?
武珈琲ラボで、深煎りのコーヒー豆を「ハンドドリップして冷ましたアイスコーヒー」と「水出ししたアイスコーヒー」の2種類でどう違うのか実験・検証しました。
水出しコーヒー
・苦味がまろやかで、スッキリ飲める。
お湯でハンドドリップしたアイスコーヒー
・キリッとした苦味と香ばしい香り。
一番の違いは苦味です。苦味の違いが顕著に出てきます。
では、「なぜ水出しコーヒーは苦味は少ないか?」と言うと、コーヒーは抽出温度が低いと、味が出にくく、苦味も出にくい。水出しコーヒーは常温の水でじっくり時間をかけて抽出するので、苦味がなくスッキリしたコーヒーになる!と言うわけです。
でも、キリッとした苦味と香ばしいアイスコーヒーが好きな方は、ハンドドリップして冷ましたアイスコーヒーがオススメです。
3.水出しコーヒーを楽しむ為の器具
水出しコーヒーには大きく分けて2つの抽出方法があります。
1.水につけて抽出する方法。
・ 粉をフィルターに入れて直接つけるタイプ。浸漬式と呼ばれる抽出方法です。
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2.ゆっくり長時間をかけてドリップする方法
点滴みたいに水を落として抽出する方法。滴下式とよばれる抽出方法です。
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3.バッグに入った水出しコーヒーを使う。
器具が無い人は、コーヒーの粉をパックに入れて、パックを水に入れておくだけという商品もあります。麦茶のように、容器にいれて1日〜1日半置いておきます。個人的には、掃除も楽なのでパックタイプが好みです。
武珈琲ラボの水出しコーヒー アイスブレンド・エチオピアなどいろいろ種類があります
水出しコーヒーの面白いところは、同じ豆で、同じ水、分量でも、水につけて味を出したコーヒーと、点滴みたいに水を落として味を出したコーヒーでは味が違うということ。
個人的な味の感想としては点滴の方が独特な香りがあり、ハマる人も多いと思います。豆の種類や焙煎によっても変わりますので、一概には言えませんが、水出しの香りの良さには驚くこともあります!
4.水出しコーヒーを作る時の注意点
水出しコーヒーの良さ、面白さが伝わったでしょうか?
では、実際に水出しコーヒーを作る時の注意点は3つです。
1.冷たい水、熱いお湯を使わないこと
冷蔵庫で冷やしてある水や、氷などで冷たくした水を使用すると、味がでない場合があります。常温より低い温度の水は使用しない方が良いです。
また、すぐに味を出したいからとお湯を使うと、苦味がでます。スッキリしたアイスコーヒーを飲みたい場合、水でじっくりがオススメです。
時間的には24時間ほど待つとコクや甘みがよりでてきます。豆や焙煎度合いにもよりますので色々お試しください。
2.粉の粗さは細挽きがオススメ
水を使って抽出するので、粗挽きの粉を使うと味が薄く、コーヒーの甘味などが抽出されない場合があります。細挽きの粉がオススメです。
3.密閉容器で作らないこと
パックを漬けて水出しコーヒーを作る場合、空気の通り道の無い、密閉した容器で作ると 味が出ない場合があります。必ず、蓋を開けた状態で作ることをオススメします。
器具が無いけど、自分の好きな豆で水出しコーヒーを楽しむ方法
パックの水出しは、味が決まっているから好きな味ではない・・・
器具は無いけど、自分の好きな豆で水出しを作ってみたい・・・
そんな時は、サーバーに直接コーヒー粉を入れて、水を入れる。 味が出たらペーパーで濾して完成です。
中挽きで浅煎りの豆で水出しコーヒーを作って見たところ、漬け始めてから2日くらい(48時間)で味が出てきました。ただ、ホットで飲む時よりかは少し酸味が出る印象です。
実はホットにしても美味しい
水出しコーヒーはアイスだけではなく、レンジで温めて、ホットコーヒーとしても美味しく飲めます。
ハンドドリップで抽出した場合よりも、飲み比べてみると雑味がでにくくなっています。
そのため、朝だけはホットコーヒーが飲みたい方や、季節の変わり目など、飲みたい気分に合わせて楽しめる!のも水出しコーヒーの魅力の一つです。
ぜひ一度お試しください。
記事執筆
土橋 武志 (Tsuchihashi Takeshi)
- コーヒーマイスター 取得
- コーヒーインストラクター2級 取得
焙煎士 バリスタ コーヒープロデューサー 詳しくはこちら